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私はかわいくありません。003

August 8, 2026

恋愛と性愛と容姿

恋愛と容姿って、実際そんな関係ありますかね。

などという雑なことを書くと、たくさんの反論・反発の声が聞こえてきそうな気がする。

でも、みんなそんな「ロマンス」してます?今まで生きてきて。

「ロマンスする」という言い方も雑すぎるので、もうちょっと何か違う言い方をしたいと思うけど、何と言えばいいのだろう・・・。とにかく、「恋愛」も「その人とどう関わりたいのか」を、お互い考えながら育てていくものなので、「人付きあい」の一種だと思ってます。

なんて言うと、あまりにも夢と希望がなさすぎるか・・・。

とにかく、「願望」を叶えるための手段ではないし、定型も存在しない。と思っています。

そう思うようになったのは、大人になったからかなぁ。なんか、ある時期からそういうのがどうでもよくなりました。


私は『パコちゃん』までの作品で、ほとんどの女性キャラクターをいわゆる「女性らしい」と言われるような容姿で描いてきませんでした。でも、そのことに特に意味はないです。

他人から指摘されて「ああ。言われてみればそうか。」と思ったけど、意識して「女性性にとらわれないようにしよう。」とは思っていませんでした。ただ、自分にとって描きやすい・描きたい姿を描いていただけだったので、「そうか。人たちって、そういうことを気にするのか。」と思いました。


「セックスが好きで男と関わりたいなら、なぜ男受けする女性らしい見た目にしないんですか?」

仕事の「打ち合わせ」でこんなことを言われました。

「作品理解のため」ということだったのでしょう。

そういう疑問が、「一般的な問い」として、普通に出てくるような世界に私は生きているのか。と思いました。

「多様性」と言いながら、「マジョリティ側に見えない」人に、いちいちその理由を求めようとする。

そういう理解の仕方が、そもそも「多様性」とは程遠いと思っているのだけど、どうなんだろうか・・・。

「その人はその人」でしかない。決めるのはその人自身でしかないから、本人が何か言わない限り、そこに理由なんていらないだろう。と思うんだけど。


私は、今まで書いてきた人たちを、みんな愛しています。

「魅力的じゃない」

「かわいくない」

「性的に惹かれる要素がない」

そんな人として描いたことなんてない。というか、そもそも作品を作る時にそんなことを考えない。

でも、私が描いた人たちに対して、さっき挙げたようなふうに思われてしまった理由はどこにあるのか。それを私は知りたいのです。


「容姿だけの問題じゃない。」

そうかもしれない。でも、「見た目が”かわいかったら”もっとたくさんの人に読んでもらえる」とも言われました。

結局は容姿の問題に戻ってくる。

だけど、その価値観は一体どこからきたものなんでしょうか。私たちは、何を「かわいい」としている?


そういうことを考え続けると、自分でも頭が痛くなります。だって、本来考えなくてもいいことだから。

けど、私が気にしなくっても、「気にする」人は実際たくさんいます。


早くこの迷路から抜け出したいです。

そろそろこんなことで悩んでいることが、馬鹿馬鹿しくなってきたから。


2026/08/08

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© 我妻ひかり
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