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ヤンマガUSA振り返り

2025年12月15日

『ヤンマガUSA』という雑誌、読者の方たちにはどのように受け取られていたのでしょうか。
そもそも、米国向けの企画なので、相当能動的に情報を取りに行かないと、日本の人はあまり実態がよくわからなかったのではないでしょうか?

『ヤンマガUSA』という雑誌、読者の方たちにはどのように受け取られていたのでしょうか。

そもそも、米国向けの企画なので、相当能動的に情報を取りに行かないと、日本の人はあまり実態がよくわからなかったのではないでしょうか?

SNSなどの反応を見ている限り、あづまはそんな印象を受けました。

で、そういうのはおもしろくないと思うので、あづまは投票期間中、できるだけFANBOXで情報を発信するようにしていたのですが、誰かのお役に立っていたでしょうか・・・。


ていうか、そういうのは編集部がやることだと思うんですが、そもそも米国向けの企画なので、そこは仕方ないかな。と。


現地メディアの取材記事はいくつか見つけたので、現地ではきちんと話題になってたようですね。想定していたよりも、読者からの投票数が多かったことも語られていました。

日本の漫画に対する関心の高さ、青年漫画に対する理解、ヤンマガUSAを「雑誌」としてどう評価するかといった批評もあって、大変興味深く読みました。


んだけど、ここからちょっと「作家」としての本音を言うと、「作家への情報提供が少なすぎる。」と思いました。

これは、他の作家さんが編集部、もしくは担当編集者と、どのようなやり取りをしていたかわからないので、あづまに限った話になってしまいますが。

掲載誌が現地で配布されてから、投票結果が出るまで、編集部や担当編集者の方から、何も連絡がありませんでした・・・。

掲載後の企画に関するスケジュール、本誌以外にどこで作品が発表されるか、また現地読者やSNSでの反応、媒体に関するメディアでの取り上げられ方や、放映情報など・・・。

これらは、事前にお知らせいただけなかったので、あづまは全部自分で情報を集めたり、あとで知ったりで、正直「当事者なのに、あまり何もわかっていない。」という感じでした。

ヤングマガジン編集部、というか講談社として、かなり挑戦的、大きな企画だったと思います。

企画の意義には、作家として賛同しています。

青年漫画の世界が、海外の人にも広がることは、自分が今後作品を描いていくうえでも嬉しいことです。だって、私の描いているような漫画を、読者が読み違えないで受け入れてくれる環境が整っていくんだから。

作家として、可能性が広がるのは、嬉しいことです。


実際、今回の企画で、米国だけでなく、海外の人に作品を気に入っていただけたり、新しい視点を持ってもらう機会を作ることができました。

だからね、編集部の人に言いたい。

作家と作品ありきで、この文化と業界は成り立っているということを、忘れないでね。

「編集部としての挑戦」という視点だけじゃなくて、もっと作家にフォーカスした視点を持ってほしい。

日本の漫画読者は、「作家」に注目しない人も多いので、作品を「コンテンツ産業」としてどう成り立たせるか。ということにフォーカスしがちになっちゃうのかもしれない。

けどね、あづまは描く側なので、やっぱりそれはちょっと寂しいのです。


そして、「読者投票で連載が決まる」という企画に関してですが、あづまの作品に対しては、「票が集まらなかった。」ということよりも、「数は少なくても、声をあげてくれた人がいた」ということに注目してほしいです。


私は、フェチとしてではなく、「クィア」という視点で「ファーリー」の若者を描くことに挑戦しました。※「ファーリー」という具体的な言葉を使うことはずっと避けていました。あづまは当事者ではないし、フェチ的な視点が入ってほしくないからです。

「好奇や性的消費の視点ではなく、物語を描いてみよう。」という試みを、しっかり受け取ってくれた人がいます。

本当に嬉しいことに!!当事者の方たちにもしっかり届きました。

「マイノリティ」の物語って、海外では受け入れられる土壌ができてると思われがちだけど、マイノリティの中でもさらに声の小さな人たちがいる。

それを、「ジャンルもの」みたいに扱いたくなかったし、そのように受け取られたくもなかった。

編集部の人たちには、おそらくそういう読者の声までは届いていない気がする・・・。


あづまは、そういうことを描かないと意味がないと思っているし、そういう声に耳を傾けようとしてくれる人たちと一緒に仕事がしたいです。

作品を提供する側が理解できてないなら、必要な人たちに届く道も絶たれてしまうから。

難しいですね。また、身の丈に合わない大きなことを書いてしまった気がします。


たぶん、あづまは、またヤンマガで挑戦すると思います。

『この恋は変ですか?』では難しかったこと、伝えきれなかったことを、しっかり担当編集の方と共有して、新しい作品を描けたらと思っています。

全部は理解されなかったけど、あの作品を「掲載する」という判断をしてくれたところに希望はあると思います。


ちょっと、ナーバスになってましたけど(すみません。こころのびょーきがち)、あづまはへこたれないで、また頑張ります。


では、今回はこの辺で。

次の更新は来年になると思われます。


来年からの予定は未定ですけれども、また来年もせっせと何か描いていこうと思います。



我妻ひかり🐇

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