番外編「ヤンマガUSAに作品が載ったよ。」(青年漫画誌について考えてみた。)
2025年9月12日
pixivFANBOXで連載していたメディア運営に関するエッセイです。
🐇こちらの記事では、ヤンマガUSAに作品を掲載していただいたことを通して、日本の青年漫画についてお話ししています。
🐇あづま個人の気持ちを書いた、「エッセイ」として読んでいただけると嬉しいです。
🐇こちらの記事は作品について深く知りたい方のために、ヤンマガUSAの投票期間中(2025/11/10まで)無料公開していました。
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ヤンマガUSAの作品が公開されてから、しばらく経ちましたが、みなさん作品は読んでいただけましたか?
自分の作品が海外の方に読んでいただけるなんて、なんか不思議な感じがします。
というのも、あづまは今まで、自分の内面に潜っていくような内省的な作品ばかり描いていたので、自分の作品がそんな広がり方をするなんて、思ってもなかったからです。
ヤンマガUSAは、「海外の読者の方に、青年漫画の世界の多様さを紹介する」という趣旨の雑誌でもあると思っています。
なので、そこに作品を掲載していただいたことは、あづまにとっては、かなり大きな意味があるのです。
あづまは、子 供の頃にちょっとだけ漫画を描いていたけど、一時期創作からは離れて、全然違うことをしていました。
でも、大人になってから、また漫画の世界に戻ってきました。
「また漫画を描きたい」そう思ったきっかけが、まさに、青年漫画の世界に触れたからなのです。
「こんなになんでもやっていいなら、あづまもまたやりたい!!」
そう思って、ずっと離れていた漫画を描くことに戻ってきました。
最初は何を描けばいいのか全然わからなかったけど、自分の中のもやもやしたものや、どろどろしたものを、漫画として吐き出せることに気づいてからは、自分のやりたいことが、はっきりしてきました。
今では、なんとなくお守りみたいな存在になっています。
ところで、青年漫画誌って、どんな媒体でしょうか?
あづまは、「大人が読んでも楽しめる作品を載せるための媒体を創りたい」という思いから生まれたものだと理解しています。(間違ってたら勉強不足ですみません・・・)
「大人が読んでも楽しめる」とは、どういうことでしょうか?
複雑で難解な世界観の物語。
社会派のリアルな物語。
過激な描写を隠さず描く。
こういう物語が大人向けジャンルかなと思います。
でも、もっと自由に幅広く色んなことができるのが、青年漫画の世界だとも思っています。
では、あづまにとっての「大人向け」の物語とは、どんなものでしょうか?
それは、「派手なことは何もないけど、人間の心に誠実に向き合っているもの」だと思います。
あづまは、人間が怖いです。でも、怖いとわかってるのに大好きです。
「見たくない」と目を背けてしまうもの。人間には、そういう側面もたくさんあると思います。
でも、そこにフォーカスしてじっくり見つめてみれば、今まで理解できなかった考え方や、人の心がわかるようになる。
そのための手助けになるものが描けないかしら?
大げさかもしれないけど、そういう思いで漫画を描いています。
日本の漫画のいいところは、そういう内省的な作品も、普通に「エンターテイメント」として読んでもらえることだと思っています。
今回、ヤンマガUSAに作品を掲載していただいたこと、自分の作品が読んでもらえることも、もちろん嬉しいけれど、
「日本には、あづまみたいな作家でも、商業でお仕事がもらえる環境があるんだよ。懐の深い自由な世界なんだよ」
ということを、海外の人たちにも、広く知ってもらえる機会になってくれたら嬉しいと思っています。
ちょっと、志の大きいことを書いてしまいましたが・・・。
ヤンマガUSAの多様な作家さんの作品たちを見ていると、
「日本の漫画雑誌って、本当に懐深くて、いい場所だなあ・・・。」
と、しみじみ思います。
我妻ひかり Azuma Hikari
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