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私はかわいくありません。

2026年7月22日

私はなぜ「かわいい」の話ばっかりしてるのか。

まず、タイトルどおり私はかわいくありません。


美容とか「かわいい」の話ばっかり書いてるけど、美容の知識もスキルもありません。

「装う」ことは好きなので、ファッションやメイクは好きだけど、ブランドやコスメにも詳しくないし、トレンドも全然追えてません。

パーソナルカラーも骨格タイプも顔タイプも、何回自己診断してもよくわからないし、最近は「まあ、知らんでも別にええかな。」という感じです。

健康ではいたいし、長時間座って作業するための体力はほしいから、ちょっぴりおうちで筋トレしてるけど(姿勢よくなったので、腰痛と肩こり減ったうれぴい。)、本当にそれくらいで、「綺麗になるために時間とお金を使うなら、本や映画にたくさん使いたい。」と思うような人間です。


でもそれって、別にあづまだけじゃなくって、きっとたくさんの同じような仲間がいるはず。(「一緒にするな。」と思われたら悲しいけど・・・)

だけど、「漫画の中の女の子」はそういうわけにはいかないのです。

あづまは、「あなたの描く女の子はかわいくない」と言われ続けてきました。

それに対して、「別にラブロマンス描いてるわけちゃうんやからええやんけ。」と思っていました。だって、読んだ人に「恋愛の甘さと理想」でとろけて欲しくて描いてたわけじゃないから。

「夢とか理想を見て楽しむもの」は世の中にたくさん存在するし、そういうものを否定したいわけじゃないです。

でも、あづまの漫画に限っては、そういうもの描いてるわけじゃないのに、それでも「かわいく」いないといけないのはなぜでしょう。


「この女がなんで男とセックスできてるのかわからない。」


この言葉を聞いて、どう思いますか?

あづまは、とても悲しかったです。


「完璧に」かわいく・美しくないと、恋愛や性の話をする資格がない。

みたいに思われるのは、なぜでしょうか?


最初にも書いたけど、「完璧に」かわいくも美しくもなくても、普通に生きてる人はたくさんいるはずなのに、そういう人を描くと、フィクションの世界では「そういう人」である理由を求められるのです。そういう「設定」の人が、恋愛やセックスをしている理由を。


そんなんきつくないすか。

私はきつかったです。


誰かを好きになったり嫌いになったり、性的な欲求を持ったり持たなかったり、それによって生き甲斐を見つけられたり、逆に生きるのやめたくなったり・・・。

それって、人間として生きてたら、当たり前にあるはずのことで、そこに「理由」も「資格」もいらなくない・・・?


と、思っていたのですが、

実はそうでもないらしいのです。


だって、今は「完璧に」かわいくなるためのノウハウが、世に溢れているから。

手段はあるのに、それを「知らない」・「やってない」のは、あなたの選択の結果です。

という、自己責任論の世界。


それは、「かわいい」とか「美容」の話だけじゃなくて、なんでもそうだと思います。

SNSと色んなもののオンライン化で、機会の均等化がなされた一方で、逆にそれで苦しくなっちゃった人もいるんじゃないかしら・・・。

「あなたの描く女の子はかわいくない。」と言われ続けたことで、ずっともやもやしていたことの原因は、そういうところにもあるんじゃなかろうか。

そんなことを最近考えてしまうようになりました。


だから、私は「”かわいいカルチャー”に詳しい人」ではありません。

「かわいい」って何かしら?

ということを探っているのは、社会のことを知りたいからです。

みんなが何を求めていて、どういう問題意識を持って(あるいは無意識に持たされて)生きているのか。

それを知りたいのです。


それにしても、自分の描いてるものの、いまいち垢抜けない「ちょっと無理してる感」が、それはそれでなかなかリアルやなぁ・・・。とか思います。

とにかく、私はその辺にいる普通のおたくおばさんです。

なんでもない人間が、漫画で飯食おうと思ったら、こういうことを考えるようになっちゃった。


そういうお話でした。


2026/07/22

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© 我妻ひかり
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