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#ぴろーとーく。『この恋は変ですか?』もっと深掘り。

2025年9月17日

前回の「あとがき」記事の公開後、FANBOXの支援者向けにでさらに深掘りした作品解説です。

さて、前回の「あとがき」記事は読んでいただけましたか?

ここでは、支援者さん限定で、補足というか、もうちょっと深掘した裏話をできたらと思います。


担当編集者さんから、この企画のご提案をいただいた時、あづまは正直「これは絶対いける!!」と思いました。

だから、「これはまじで、本気で売れるところを狙いにいかないと!!」と思っていました。

そのために、色々工夫して頑張りました。


前回のあとがきで、「かわいくおとぎ話的。でも、ちょっとだけ不穏」な絵を目指して描いた。ということをお話ししましたが、特に参考にしたのが、宇野亜喜良さんとミュシャでした。

宇野亜喜良さんは、以前から大好きで、『宇野亜喜良 ファンタジー挿絵の世界』という、おとぎ話の挿絵を中心に収録した画集を持っているので、主にそちらを参考にさせていただきました。

とは言っても、今まで描いてきた絵柄と違いすぎる上に、あづまの技術が追いついていないので、正直うまくいったかどうかはわかりません・・・。


グレーを使ってなくて、線だけで洗練されていて、白黒だけで成立している。

そんな絵が理想だったのですが・・・。実は、完成原稿が「白すぎる」と、担当さんに言われてしまい、現在掲載されている原稿は、大部分にトーンを足したものになります。

結果的に良い絵になったとは思っているのですが、あづまの理想とはちょっと違うので、これからもまだまだ勉強・実験していく必要があるなぁ・・・。と思っています。


これは、あづまの個人的な好みの問題なのですが、現代の漫画がグレーすぎ、黒すぎて、あまり好きなテイストではないのです。

だから、自分好みのすっきりした絵柄を模索中なのですが、今の理想は、あすなひろしさんです。

ベタが絶妙に入っているのと、かけ網が美しすぎるので、白くても(スクリーントーンほとんど使ってらっしゃらないです)画面が引き締まってて、とても美しいです。

これは、本当に高度な技術が必要なので、どこまで近づけるかはわかりませんが、(正直辿り着ける気がしない・・・)

あづまは、タッチをつけない(線の強弱がない)細くて均一な線が好みなので、黒を入れると線が負けてしまうのです。

だから、どうしても白くしたくなっちゃうのですが、やっぱりグレーをうまく配置していくのがよいのでしょうか・・・?



それから、今は女の子をかわいく描くことに注力してますが、これはぶっちゃけると、『魔法少女まどかマギカ』の影響です。

まどマギは、たぶんもう3回くらい見ているけど、そこまで熱狂的なファンというわけではなかったのですが、

去年の年末か今年の初めくらいに見た時に、

「あ。そうか。女の子かわいければ、美術がアバンギャルドでもいいし、ハードSFやってもいいのか。」

という、当たり前のことが、今さら腑に落ちたのです。

だけど、アニメ漫画的な女の子の「かわいさ」って、やっぱりちょっと苦手なので、そこはサンリオ的なかわいさを目指しました。

「かわいさ」もコンセプトアートだと思ってやれば、なんでもおもしろいです。

かわいさも舞台装置・演出の一部です。

楽しいです。


でも、女の子の描き方はわかってきたけど、男の描き方は本当にわかりません。

今までのあづまの男の描き方でいいんでしょうか?

それでいいなら、男を描く方が楽しいのでいいんですが、若くてかっこいい男の子を描くのが、本当に苦手すぎる・・・。

『パコちゃん』の時も、1番描きやすいし、描いてて楽しかったのは、西さんでした。

ああいうおじさんを描いてるのが、1番おもしろい。

西さん的な男と、今の画風の女の子の組み合わせも、それはそれでおもしろいからいいか。とも思うけど、それではあまりにも「フェチ」すぎるなぁ。とも思うので、色々悩み中です。

次の漫画で、そういうのをやってみてもいいかもしれませんね。

何にしろ、絵のクオリティをもっと上げないと話にならないので、たくさん描いていくしかないですが・・・。



それから、もこちゃん=私と思う人がいるかもしれませんが、私はむしろ高橋くんです。

これに関しては、多くは語らないので、みなさんそれぞれで、考えていただけたらと思います。


そして、もし連載になったとしたら、参考にしたいと思っていたのが、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』です。

ハウルもきっと、高橋くんと同じ悩みを持つ男の子のはず。

私の勝手な解釈でしかないですが。



あづまは、この作品がもし連載にならなかったとしても、今後の作品への指針となるものが描けたと思っています。

生涯、この作品を大切にしたいです。

是非、たくさんの人に作品を読んでいただけることを願っています。


我妻ひかり

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